*愛。*―あなたがくれたモノ―
私は見た目とは真逆で
いわゆる、
冷めた女
だった。
使えるものは
とことん使う。
それが友達であろうが
彼氏であろうが同じ。
そんな私を
同級生達は…
「男タラシ」
とか、
「悪魔」
や、
「人間ぢゃ無い」
と言っていた。
別に何とも思わなかった。
関係無いぢゃん。
それだけしか思わなかった。
鳴りやまない携帯が
それらを物語っていた。
アドレス帳の3分の2が男だった。
「今度いつ会える?」
「明日暇?」
「明日遊ぼうぜ!」
「いつ暇?」
「葵に会いてぇ」
メールを開けば
そんなのばっかり…。
私が返事を返す時は
用事がある時と、
ソイツが使えそうな時だけ…。
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