*愛。*―あなたがくれたモノ―


嫌になるような暑さも過ぎ去り、

風が痛い季節に変わった頃…

私の達耶への愛も変わり始めた。


達耶との交際は順調で毎日が楽しかった。


けど…


1つだけ…


不安な、怖いことがあった。




「葵、携帯…。」


「…はい。」


「男と連絡とか取ってねぇよな?」


「取ってないよ。」


「本当か…?」


「本当だよ!携帯見れば分かるぢゃん!」


「俺はお前が心配だから言ってんのに…何だよその言い方??」


「…別に。」


「てめぇッ!」


「―ッ。」


―ドンッ


「いったぁ…」


「…俺は別に悪くないからな。」


「何言ってんの??達耶が押したんぢゃんッ!謝ってよッ!」


「…。」


「謝ってよッ!」


「うるせぇんだよッ!」


「キャ…。」


―バコッ






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