*愛。*―あなたがくれたモノ―



それは達耶の異常な束縛と暴力だった。



毎日毎日殴られた。



男と喋ったからとか…


デートの時に他の男を見てたとか…


携帯に知らないアドレスが入ってただけで



殴られたこともある…。



毎日携帯をチェックされて、


身に覚えの無いことで殴られて、蹴られて…。




毎日違う場所に痣が出来ていた。




1度目が酷く腫れた時もあった…。




でも…

私が泣くと元の優しい達耶に戻って謝ってくる。


何度も…何度も…



泣きながら



「葵ごめんな…痛かったよな…、でも俺心配なんだよ。葵が何処かに行きそうで………。」



って謝ってくる。




そしてその度に私も…



「ううん…。葵が達耶を不安にさせたのがいけないんだよ…。達耶は悪くないよ?葵こそ、達耶を不安にさせてごめん…。」




と許してしまう。




だって達耶を



愛してるから…。














私はどこまでも馬鹿な生き物だ………。








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