*愛。*―あなたがくれたモノ―




「ね-、葵ぃ-、海斗さんの写真とか、プリとか無いのぉ?」



「あるよ。」



「見せて、見せて!」



「えぇー、惚れないでね?」


「惚れない!惚れない!」




「あい、コレだよ。」



手帳から海斗と二人で撮った写真を取り出し、波月に見せた。



波月にも全てを話した。



話せてなかった事も、


話していた事も全部。



海斗との事、


海斗と別れた訳、


今でも海斗を好きだと言う事、




達耶と別れてから、


全く話さない私達を見て、

波月が聞いてきたときに、


全てを話した。




波月は泣きながら


「気付いてあげれなくて、ごめんね、」


と何度も謝ってきた。



波月は悪くない、



言わなかった私が、



言えなかった私がいけないんだ。








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