*愛。*―あなたがくれたモノ―



海斗は彼女居ないって言ってたけど…

この間女と楽しそうに歩いている所を見た。



いつもの私なら、女が居るなんて関係無しにタイプの男だったら、
取りにいくのに…。



女と歩いている所を見て、


凄く悲しくなった…。



それでも、海斗に電話してしまう私は…


海斗を好きなんだろうか?


本気で好きなんだろうか?


そう私は思い始めていた。


(彼女居るの…?)


その一言が言えない私は、

傷つくのを恐れているのだろう…。


海斗に電話するという、日常が無くなる事を…


用も無く電話する事が出来なくなる事を…


誰かを愛してる海斗を知る事を…




何よりも恐れていたのかもしれない。




「別に何もないんですけど!笑」


「そ―か?…じゃ!今からデートしよう!3:30に駅前なッ!」



―え?

デート?

私じゃないでしょ?

デートする相手は他に居るでしょ…?











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