今日も一条三兄弟と××な日々。


「それにグラウンドを走ったことだって本人からは抗議はなかったし、罰則を受ける対象であることを自覚してるってことだろ?」

「そ、それは後輩を庇ってるからで……。そもそもこんな暑い中5周もさせるなんてどうかしてる……」


私は言葉を言いかけて続きが出てこなかった。だって霧島くんの口元が……ニヤリと怪しく笑ったから。


「罰則内容としてはそんなに珍しいことじゃない。それとも一条昴がグラウンドを走ってはいけない理由があるのか?」

「………」

「例えばそうだな……。日光が苦手、とか」

ドクンッと私の心臓が音を立てた。


偶然?それとも当てずっぽうで言っただけ?

どっちにしても危険だと思った。

霧島禄に近づいてはいけないと、私の細胞が叫んでいる気がした。
< 114 / 205 >

この作品をシェア

pagetop