今日も一条三兄弟と××な日々。


「……そ、そういえばこれ!うちのお母さんから」

動揺を隠すためにタッパーを開ける。


「良かったら晩ごはんにって。あ、でも晶くんがコンビニに行ってるんだよね?今日食べなくてもこのまま冷凍しとけば明日でも食べれると思うし」

「いや、コンビニ弁当よりこっちのほうがうまそう」

聖がタッパーからおかずをひとつ取ってそれを口の中へ。


……ああ、こんな時私も料理を作れたらよかった。

自分の料理が聖の口に入ると思うと申し訳ないけど、いっぱい練習して「うまい」と褒めてもらえたら……。

絶対に1週間はニヤニヤが止まらない、とか考えちゃう私って本当にバカ。


「っていうかずっと思ってたんだけどお前さ……」

突然、聖が私に近づいてきた。

ビー玉のような瞳でじっと見つめながら、一歩また一歩と距離が縮まっていく。
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