今日も一条三兄弟と××な日々。


「俺もレポート。面倒だけどこれ以上サボるとヤバいって言われた」

聖はそう言って私の隣の椅子へと座った。

こうやって自然と聖が気を許してくれてることが嬉しい。しかも隣に座れることなんて滅多にないし、椅子と椅子との距離が近くて肩が当たりそうだ。


「め、珍しいね!聖が図書室にくるなんて!」

私語厳禁なのにけっこう大きめの声が出てしまった。しかも声が裏返りそうになっちゃったし……。


「ああ、教室うるさかったし、それにお前が図書室に……」

「え?」

「いや、べつに」


な、なになに?

たしかに景ちゃんと話してた時、聖は自分の席にいたから私の声は聞こえてたと思うけど。

え?私が図書室に行くって言ったから聖も来たの?

そう考えてもいいの?……マズい。顔が緩みそう。
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