今日も一条三兄弟と××な日々。
なんかお風呂に入ったのに一気に汗をかいた。
「俺は虫かよ」
すると聖がため息をつきながらカーテンの裏から出てきた。
「いや、そういうわけじゃないんだけど聖が私の部屋にいたらマズいでしょ?だから……」
「なんで?」
な、なんで……?
そんな返しをされると思ってなかったからこっちが逆になんで、だよ。
確かに見られちゃいけないことはしてないし、むしろ聖は私を心配してくれただけ。
だからやましいことなんてひとつもない。でもさ……。
「まあ、ケガとかしてないなら別にいいけど」
なんだか今日の聖は優しすぎて怖いくらい。
一緒に帰る?とか言うし、ベランダを飛び移ってきてくれるし。ああ、本当にヤバいな。
どんどん気持ちが溢れてくる感覚。
「心配してくれてありがとう」
「ん」
聖は短い返事をしてまたベランダを乗り越えようとしている。聖は足が長いから楽勝だけど私じゃちょっとこの隙間は勇気がない……かも。
「あ、そうだ。お前部屋の中だからって薄着すぎ」
「え……?」
「目のやり場に困る。あと今夜は肌寒いらしいからちゃんとした服を着て寝ろよ」
そう言って聖は自分の部屋へと戻っていった。
言われて初めて気づく自分の服装。
「……っ」
お風呂上がりだったからキャミソール一枚に短いショートパンツ。
……私のバカっ!恥ずかしすぎる……。