今日も一条三兄弟と××な日々。


こんなヤツの言いなりになんて絶対にならない。そんな強い目をしたのは聖も昴さんも同じだった。


「てめえ、なんでこいつにそんなに執着するんだよ」

聖が一歩前に出た。


「執着?それは違うな。俺は女が死ぬほど嫌いで人間も滅べばいいと思ってるんだ。だからこそ人間で女である佐崎茉莉を俺の傍に置いて体質を変えることにイヤというほど利用させてもらう」

「女なら他にもいるだろ」

「それならなんで佐崎茉莉はダメなんだ?お前たちにとってそんなに大事か?その女は」

「………」


なんでだろう。霧島くんの言葉にはいつも違和感がある。

私は勘が鋭いほうじゃないし予想も大体ハズレるんだけど、霧島くんの目的は私でも体質でもなくて本当は……。


「そう。茉莉ちゃんは俺たちにとって大切な女の子だよ。だからリビングをめちゃくちゃにしたことは咎(とが)めないから早くカラスを連れて帰ってくれないかな?」

昴さんが霧島くんを強い目で見た。
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