今日も一条三兄弟と××な日々。


「あ、そんなことより佐崎」

霧島くんが思い出したように私の名前を呼んだ。


「え、な、なに?」

口に入れようとした卵焼きがピタリと止まる。そして……。


「また俺とキスしろ」

「……なっ!」

な、なにをいきなり言い出すの!?

霧島くんの言葉に周りが怖いぐらいピリッとした。


「こういうのは徐々に体質を変えていったほうがいいらしい。協力すると約束しただろ」

「し、してないし!あれは霧島くんが一方的に……っ」


すると注目は霧島くんではなく私へ。


「まりりん、どういうこと?」

「茉莉ちゃん霧島とキスって……」

晶くんと昴さんから何故か詰め寄られている。


あーあ、どうしよう。結局その事実は三人には言えなかったし、できれば一生隠し続けたかったのに……!


「ち、違うの!あれは事故?ではないけど強制的にあっという間に……」

「ふん、お前らはまだしてないのか。ガキだな」

せっかくふたりを落ち着かせようと思ってるのに霧島くんはわざと煽るような言い方をする。
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