今日も一条三兄弟と××な日々。


「な、なに?」

もしかしてヘンな顔してた?それとも顔になにか付いてる?


「お前は隙だらけだな。だから霧島にあんなことをされるんだ」

聖は「はあ……」とため息をついた。


「あ、あんなの防ぎようがないよ!それに私のファーストキスは……」

と、口が滑りそうになって慌てて止めた。

無意識だったとしても記憶に残ってなくても聖とのキスは絶対に忘れない。

「イヤだったのか?霧島とのキスは」

「あ、当たり前でしょ!」

「ふーん」

あれがファーストキスだったら確実に泣いてた。むしろ今でも立ち直れてないかも……。


「じゃあ、俺とのキスはイヤじゃなかった?」

「……え?」

聞き間違いかと思って聞き返す。


「ま、待って。俺とのキスって……?」

聖としたのはあの1回だけだよ。あの時聖は意識が朦朧としててそれで……。

色々と頭を整理しながらたどり着いた結論。
もしかして……。


「まさか覚えてたの?」

次の日にはなにごともなかったような顔をしてたし、そんな素振りもなかった。

だから私だけドキドキが止まらなくて虚しい気持ちになったりもしたけど……。


「誰も忘れたなんて言ってない」

聖が目を反らしながら言う。
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