今日も一条三兄弟と××な日々。
一条三兄弟が私の家の隣に引っ越してきたのは、1週間前のこと。
私が住んでいる場所はいわゆる住宅街。ずっと隣の家が建て売り物件として残っていて、つい最近買い手が決まったと近所の人が話していた。
どんな人が引っ越してくるんだろうとワクワクしている中、うちに菓子織りを持って挨拶しにきた三人を見て目を丸くしたのは記憶に新しい。
先ほど私に手を振ってきた一番大人っぽくて知的な三兄弟の長男。
一条 昴。(いちじょう すばる)
高校3年で学年は私よりひとつ上。メガネが印象的で、しゃべり方も佇(たたず)まいもしっかりしている。挨拶にきた時はお母さんを骨抜きにするほどの神対応だった。
次に『まりりーん!』と私を可愛らしいアダ名で呼んでくれたのは三兄弟の末っ子。
一条 晶。(いちじょう あきら)
高校1年生で学年は私よりひとつ下。髪色は太陽の輝きが負けるほどの金髪で、制服も派手なTシャツやパーカーでアレンジしている。
人懐っこくて顔も可愛いから女子の先輩たちはすでにメロメロだ。