今日も一条三兄弟と××な日々。
「それに世の中には色々な人がいるもん!吸血鬼も透明人間も狼男だっていても不思議じゃないよ!みんなそうやって隠してるだけかもしれないし、一条くんたちだけじゃない」
「………」
「だから肩身の狭い思いなんてすることないからね!」
勢いで言葉にしたことは全て本当。
だって真実を知った今も三人に対する偏見なんて生まれてない。だから秘密を知ったけれど、私が三人に接する態度はなにも変わらないってこと。
だからもし困ったことがあれば助けてあげたい。
今は強くそう思ってる。
そんな私を一条聖はじっと見つめているだけ。
それに耐えられなかったのは私のほう。
「……な、なに?」
まさか顔になにか付いてる?
ご飯粒?それとも虫?
ペタペタと顔を触って確認したけど、なにも付いてない。
「お前……変わってんな」
ポツリと一条聖が呟く。
「わ、私が変わってるっていうなら一条くんだって……」
「一条くんってやめろ。みんな一条だからなんか気持ち悪い」
「じゃあ……聖くん?」
恐る恐る聞いてみた。
「聖でいい。あとお前、部屋のカーテンは閉めて着替えろよ」
「へ?」
ま、まさかあの時……!