今日も一条三兄弟と××な日々。
肉眼では見えないけれど、椅子が不自然に座れるぐらい下がってるし、リビングに入るまでは私の後ろを普通の顔して付いてきてた。
そんなことを考えてる間にもお父さんのウインナーが……。
「ん?どうした?」
私の目が不自然に動いたからお父さんが首を傾げている。
「う、ううん!べつに」
ウインナーが一瞬宙に浮いて、まるでマジックのようにパクッと消えた……。
確実に晶くん食べたよね。
本当に夢でも見てる気分だよ。姿が見えないってある意味無敵かも。
「てめえ調子に乗んなって言っただろ」
「痛っ……!」
そして学校に向かう通学路。
すぐに聖の拳骨が鈍い音を響かせて晶くんが涙目になっている。
「茉莉ちゃんごめんね。すぐに気づいたんだけどインターホンを押して晶を呼びに行くわけにもいかないし」
昴さんが代わりに謝ってくれた。