今日も一条三兄弟と××な日々。
「だって女子の嫉妬がすごいから……」
「嫉妬……?」
「だからモテすぎるんですよ!一条三兄弟は!」
完全に八つ当たり。女子の世界は怖いから、なんてそれは三人には関係ないことだ。
「もしかして……なにかされたの?」
昴さんは不安そうに私の頬に触れる。大きな手が優しくて湿布で冷やされた右足までまた熱くなっていく感覚。
「も、もう……!どうして晶くんといい昴さんといい私にそんなに触れてくるんですか?」
恋愛初心者をなめないで欲しい。
ふたりは女子の扱いに慣れてるかもしれないけど、私は全然慣れてないんだから。
「だって茉莉ちゃんが可愛いから」
「可愛くないです」
「可愛いよ?」
「だから可愛くないって……っ」
大声を出した瞬間に体勢を崩しかけて、また昴さんに支えられてしまった。
顔が昴さんの胸に当たってる。
「茉莉ちゃんは危なっかしくて目が離せないよ」
こんな日常が続いたら私の心臓は間違いなく崩壊してしまう。