今日も一条三兄弟と××な日々。


昴さんはそれ以上詳しく話してはくれなかった。「知りたかったら聖に聞くといいよ」なんて言ってけど聖が私なんかに教えてくれるはずがない。


「茉莉、帰り大丈夫?付き添おうか?」

学校が終わって放課後。景ちゃんは逆方向なのに私を気遣ってくれている。


「平気平気!景ちゃんこそ私を送っていったら帰るのが夜になっちゃうよ。私の家より遠いんだし大丈夫!」

と、笑顔で景ちゃんと別れたものの足は普通にまだ痛い。


……ゆっくり帰ろう。予定があるわけじゃないし。


涙目になりながら足を引きずって歩き進めていると……。


「のろま」

背後から声が聞こえた。 


頑張って歩いてる人にそれはないだろうとムッとしながらも話しかけてくれたことに昨日から続いていた気まずさが消えていく。


「お前って本当によく怪我するよな。なんなの?趣味なの?特技なの?」

やっぱり口から出てくる言葉は意地悪ばかりで私は〝聖〟を不満そうな顔で見た。
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