今日も一条三兄弟と××な日々。
……なんで聖に対してだとこんなに胸が締め付けられるんだろう。晶くんは昴さんと接する時とは違う。
恥ずかしさでドキドキするというより、近そうで遠いもどかしさが心臓を不規則に高鳴らせる。
「これでも反対したんだ」
「え……?」
「お前に俺たちのことを話すこと」
それは私が知らなかった三人のやり取り。本当になんの接点もなくて、ただお隣さんってことで食事に招待されて……。
だからどうして私だったのかって今でも思ってた。
もし、隣が私じゃなくても昴さんたちは話したのかなって。
「一目見た時から兄貴や晶は随分とお前を気に入ってた。だから俺たちのことを話すと言われて、なんで付き合いも浅くて信用できるかどうかも分からねーのに話すんだって」
「………」
「俺は半分獣の血が混ざってるから、人間の匂いは鼻につくことが多い。でもお前は大丈夫だったから、信用してもいいんじゃねーかって思った」
あれ、なんか分かんないけど泣きそうだ。