今日も一条三兄弟と××な日々。
そして場所を移動して現在一条家のリビング。
昴さんが注いでくれた麦茶がテーブルに置かれて、まだ三人の顔は険しいまま。
「じゃあ改めて自己紹介するね!俺は一条匠(たくみ)。年齢は見た目だって思ってるからそれで判断してほしいな。きみは佐崎……なにちゃん?」
あまりのインパクトに呆気にとられてしまったけど、そういえば私も自己紹介がまだだった。
「さ、佐崎茉莉です。高校2年生で三人とは……」
「あー!たしか同じ学校だよね!うちの息子たちどう?ちゃんと青春を謳歌してる?」
「えっと……」
「俺も心配だったんだけど仕事柄家を離れることが多くてね。だからお隣の佐崎さんには挨拶もしないまま今に至っちゃったんだけど、もし良かったらこれ。海外のお土産。チョコレートと魔除けの飾り物」
「………」
「ちょっと顔はガイコツみたいだけど効果抜群!あ、でも魔除けは魔除けでも邪悪なものだけだよ!俺や息子たちには無害だからね!……って、
茉莉ちゃん俺たちのこと知ってる?」
弾丸トーク過ぎて会話ができない。
「透明人間になってこいつの玄関先に侵入したヤツが今さらなに言ってんだよ」
聖が腕を組ながら再びため息をつく。
たしかに私は知ってたから良かったけど、あれがお母さんだったら……。ダメだ。やっぱり失神しちゃう。