今日も一条三兄弟と××な日々。


***


「昴さん洗い物手伝います!」

食事が終わって各々の時間。

晶くんはお風呂に入っていて、匠さんと聖は庭のベンチで休憩している。


「ありがとう。ごめんね。父さんインパクトが強すぎて色々ビックリしたでしょ?」

「はは。でも明るくていいじゃないですか」

三人の普段とは違う一面も見れた気がするし、私は一人っ子だからこういう賑やかな食卓はちょっと憧れる。


「これから匠さんはずっと家にいてくれるんですかね?」

「いや、多分すぐにまたどっか行っちゃうよ。同じ場所に留(とど)まれない性格だし、あれでもけっこう忙しいらしいからね」

「そういえば昴さんたちのような力を持った人たちを診察してるんですよね」

「父さんいわくけっこういるらしいよ。俺は身内以外見たことがないけどね」


そう考えると私もご先祖さまを辿ればなにか特殊な血を持った人がいた可能性もあるよね……。

まあ、私のお母さんもお父さんもおばあちゃんもおじいちゃんも平凡そのものだから絶対にないけど。
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