今日も一条三兄弟と××な日々。
 
本当に嵐のような人だった。

「お前もぼーっとしてるからあんなことされんだよ」

「だ、だって……」

あんな不意討ちは避けようがない。しかも昴さんたちがもういいってぐらい拭いてくれたから今はちょっとヒリヒリしてるぐらいだ。


昴さんは今日もお弁当を作ってくれた。

私の大好きなナポリタンが入っているらしいから午前の授業はこれで頑張れそう。

そんなウキウキした気分の中、チラッと聖を見るといつものように大あくび。


……そういえば私、聖の部屋に入ったんだよね……とか今さら実感。あの心地いい匂いはきっと聖の匂い。

多分もう二度と入ることはないかもしれないし、もっとよく堪能しておけば良かったかな、なんて思ったりして。


「なに見てんだよ」

不機嫌な顔をされて私はバッ!と忍者のように顔を高速回転で反らした。

優しい時は優しいのにやっぱりツンの要素が強い。
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