『誰にも言うなよ?』
――ここは、どこ……?
いま、わたしが把握できているのは
学校帰りに何者かに車に連れ込まれ
どこかのマンションの一室に連れて来られた、ということだけだ。
学校から車で10分か……
15分くらいは、走ってきたと思う。
車内では目隠しされていたし、恐怖もあってその時間が正確かは定かではない。
黒のワゴンは地下駐車場に停められて
ここまでは、エレベーターであがってきて
手をうしろで縄で縛られた状態で、ベッドの上に放置された。
『あとでたっぷり可愛がってやるよ』
そういうと、わたしを連れてきた金髪と茶髪は部屋から出て行ったんだ。