『誰にも言うなよ?』
その声
その、呼び方は
狼谷先生と雅人っ……!?
「……だれ?」
先生と雅人に視線をうつした銀髪が、急に不機嫌になった。
「そんな物騒なもの、しまえ」
「……どうやって入ってきたの」
「あっちで伸びてるヤツらのことか?」
雅人がヘルメットをはずす。
「見張りにしては雑魚すぎるな。おかげで3秒で突破できたけど」
「やあ、青山くん」
(……知り合いなの?)
「いいから素子返せって」
「もしかして……モトコ、青山くんのカノジョ?」
「そうだ」