『誰にも言うなよ?』
わたしの告白に、すずかちゃんが目を見開く。
「ビックリした?」
「……うん。そんなタイプに見えないから」
「え?」
「やられたら倍返ししそう」
わたしは半沢◯樹か。
「気持ち的には、そのくらいやってやりたいけど。いざ、自分の身に予期せぬことがふりかかると……なんにもできなくなった」
一番こたえたのは
狼谷との相合傘が黒板に書かれていたときだ。
あんなくだらないラクガキすぐに消せばよかったのに、身体が動かなくなった。
周りが、敵だったり
無関心でいられるのって
想像していたより、ずっと
……孤独だった。