『誰にも言うなよ?』
レオの言葉にズキン、と胸が痛む。
「いまショック受けた?」
「……受けてないし」
「強がり」
胸が傷んだのは、わたしが先生に恋をしているからなのだろうか。
自分で自分の心が、わからない。
「どいてって」
「ボクを受け入れてラクになっちゃいなよ」
「……無理」
「そんなこと言われると燃えるなぁ」
「ヘンタイ」
「それも嬉しい」
「ったく、アンタは……」
「嘘だよ」
――え?
レオが、さっきよりも深く
ずしっとのしかかってきて
レオの重みと
温もりと
鼓動と
それから、
「……結構苦しい」
切ない気持ちが、伝わってきた。