『誰にも言うなよ?』


「レオが素子のこと困らせてるからだろ」


雅人は、3人でいるときは基本的に黙っているか、あるいはツッコミ役に徹している。


「そんなこと言ってもさ、青山くん。大好きな気持ちが溢れてきちゃうんだよね」

「いいから離れろ」


わたしから少し離れたところに腰をおろす雅人に対して、ピッタリくっついて離れないレオ。


「膝枕してー?」


わたしに拒絶されると苦しいクセに

どうしてまだわたしにかまってくるかな……。


「俺がしてやろうか」

「うわぁ。嫌だなぁそれ。青山くんの足は、筋肉でゴツゴツしてそう」


わたしは、未だにわからない。


わたし達の関係って一体なんなんだろう。


同級生

クラスメイト

男と、女……。


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