『誰にも言うなよ?』
「……は!?」
「もちろん、学業の妨げにならない範囲で。夜はどんなに遅くても22時までに家に帰せば健全だろう」
「本気で言ってるの?」
「お前、根性あるし。頭も悪くない。ちょっと機械に弱そうだが、まぁ慣れれば問題ないだろう」
「わたしは……」
「これは俺に飼われろって言ってるんじゃねーよ。ちゃんとしたパートナーにしたくて誘ってる」
(……パートナー?)
「社会勉強にもなるだろう?」
と、デスクの電話が事務所に鳴り響く。
「ほら、とってみろ」
「は!?」
「初仕事だ」
「誰も働くだなんて……」
「給与はずんでやるよ?」
「っ、」