『誰にも言うなよ?』


よくわからないうちに

小林副会長と、打ち解けてしまった。


待てよ。


これもあの悪魔の思惑通りなんじゃ……!?


「中学の頃までは、部活一色だった。それが中3の頃、身体壊しちまって」


(……え?)


「日常生活には支障ねーんだ。ただ、野球はもうできない。甲子園行くのが夢だったから当時は絶望的で」

「…………」

「スポーツ推薦で行く予定だった高校には行けず、当初予定してなかったこんな不良校にきてさ。荒れてたんだけど、佐々木に誘われて生徒会入ったんだ」


嘘をついているようには、見えない。


「なにかしてなきゃ落ち着かない性分で。なんだかんだ生徒会の仕事は嫌いじゃない」


根は、真面目な人なんだなぁ。

髪青いけど。


「佐々木は胡散臭いヤツだが、この学校のために色々真剣に取り組んでる。そこは俺も尊敬してるよ」

「え?」

「なんだ。意外って顔してるな?」

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