なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新撰組とわちゃわちゃするお話2
急いで戸を開けるが、やはりイークの布団の中には誰もいなかった。
ただ、イークの刀、村雨も無くなっていて自分から外に出たらしきことがわかる。
・・・・はっ!!!
月を確認すると、満月だった。
なぜ、なぜ気づかなかった!!!!
イークの発作は満月の夜になることが比較的多い。
それは比較的多い、というだけで絶対にその夜起こるわけではなく、最近は普通の月の日に起こっていた。
しかも、総司やあいつのことで頭がいっぱいになっていたせいでそれがすっかり頭から抜け落ちていた。
いや、言い訳なんてどうでもいい。
私は部屋に置いていた刀、鮮血桜を持ち、夜の町へ走り出した。