なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新撰組とわちゃわちゃするお話2
イークの黒目は真っ赤になり、耳もとがっている。
手は沢山の噛みつき跡があり、血が流れていることからかなり危なかったのだろう。
私を呼ぶことも考えられなかったほど限界だったのだ。
「イーク、本当にごめん・・・。」
イークはそれに答えず、無心で血をすする。
しばらくしたら、気を失って倒れた。
耳は元の状態に治っており、やっと心の底から安心できた。
もたれかかっているイークの頭を撫でていると、ふと視界が歪んだ。
貧血が・・・まぁ、朝になったら治るか・・・。
そのまま私も横になり、目を閉じた。