なんかタイムスリップしちゃった姉弟が、新撰組とわちゃわちゃするお話2
山南side
牢屋に入れられた私は、そこで静かに柵の隙間から見える空を眺めていた。
牢屋は埃っぽく、薄暗い。
でも、ここに入ったことを嫌だとは思わなかった。
先程、永倉がきて逃げるように言ってきた。
だが、それを断り私はここに残っている。
永倉はきっと私がなぜこんなことをし、ここからでないのか理解できないようだった。
・・・・普通そうかもしれない。
わざわざ自分から牢屋に入るなんて馬鹿のすることだ。
でも、私は新撰組に耐えられなかった。
多分、あのままだったとしたら私は気がどうにかなってしまったかもしれない。