fantasista






「身体……大丈夫か?」




その言葉に、真っ赤になりながら頷くあたし。

正直、大丈夫じゃない。

戸崎が隣にいるだけで、胸のときめきが止まらない。




彼はあたしを愛しそうに見る。

そんな目で見られると、またあたしの身体が熱く疼く。

それを隠すように、



「今日は試合?」



戸崎に聞く。




「寝不足……だよね」

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