fantasista
GAME.3 インターセプト
次の日……
「みどりちゃん、昨日はありがとうね!」
舞さんは上機嫌であたしに言う。
そんな舞さんに、
「こちらこそ、ありがとうございました」
あたしはお礼を言っていた。
「久しぶりにサッカーを観て、懐かしい気持ちになりました」
ああやって、戸崎の活躍を見ることが出来て良かった。
戸崎がさらにかっこよくなっていて良かった。
戸崎が輝くことは嬉しいのだが、やっぱり寂しかった。
昔はあたしの隣で笑っていたのに。
だけど、これはあたしが選んだ道だ。
自業自得とはこういうこと。
「舞さんの好きな戸崎選手、すごく上手でしたね」
戸崎選手と言った瞬間、声が震えた。