fantasista










仕事を終え、ロッカールームに入る。

あれから今朝まで、戸崎からの連絡はなかった。

それは当然だ。

知らない番号からかかってきた電話に、かけ直すことなんてしないだろう。

昨日は試合の感動から血迷って電話をかけてしまったが、これで戸崎との関係も終わるのだろう。




そう思ったのに……




何気なく見た携帯には、二件ほど同じ番号からの着信が入っているのだ。

よくよく見ると、あたしが昨夜かけた番号と同じだ。



< 33 / 244 >

この作品をシェア

pagetop