fantasista
そう思っていたのだが……
「よう」
オフィスを出ると、声をかけられた。
奴はオフィスビルにもたれかかり、腕を組んであたしを見ていた。
奴を見てビクッと飛び上がり、
「ドッキリ?それともストーカー?」
可愛げのないことを言う。
それにしても、心臓が止まるかと思った。
なんでこんなところにいるの?
なんで不意打ちするの?
今日は戸崎なんかに連絡してやらないと思ったのに。
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