fantasista
ダブルベッドの淵に腰掛けて、甘い口付けを何度も交わす。
手を絡め、身体を寄せ、彼の全てを受け入れようと思う。
相変わらず頭は麻痺していて、身体はきゅんきゅん音を立てる。
溶けてしまいそうな甘い口付けをしたまま……
戸崎はゆっくりあたしをベッドに押し倒した。
見上げた戸崎は、甘く優しく微笑んで。
あたしも笑っていたんだ。
……大丈夫。
きっと、大丈夫。
そのまま戸崎は、あたしのブラウスに指をかける。
一つまた一つと丁寧にボタンを開き……
彼の着ていたシャツを脱ぎ捨てた。
目の前に現れたその強靭な肉体を見た瞬間……
脳裏にあの光景が浮かんでいた。