ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
「聞いてる〜?」
横にいる男の言葉も耳に入らないくらい…
アタシはその光景を、何かに取り付かれたように見ていた。
あ…、今……。一瞬、ナオと目があった気がする……。
でもその視線がアタシに向けられていないことに、直ぐに現実へと引き戻される。
それと共に、アタシの手が、誰かの手の温度と重なった…。
びっくりして少し肩を震わせる…。
視線を追い掛けると、他校の男の人だった…。