ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
アタシ達は静かに教室を出ると
一つ一つ学祭の出し物をまわった。
そのままの格好で出て来たアタシ達は、さっきから目立ちまくりだ。
「ナオっ!あれ食べたい♪」
「ん?」
ナオの腕をグイグイと引っ張って、その出し物の方へと向かう。
幸せな時間―――。
ナオとなら、どこにいても楽しい。
子供みたいにはしゃぐアタシの横で、ナオはいつものように笑っている。
アタシ達は“わたあめ”と書かれた看板の前で立ち止まった。