ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
なんで…
目を逸らすの…?
これだけでも凄い不安なのに…
もっと不安にさせないでよ…。
ナオの手にギュッと力を込める…。
だって…心配なんだもん。
この手を握っていなきゃ、ナオがどこかに行ってしまいそうで…。
「ナオ…。何か言ってよ…」
勇気を出してもう一言…。
ナオは屋上から少し体を乗り出して、遠くのマンションを眺めながら言う…。
「言ったら…秋穂が不安になんだろ?」