ヤンキー彼氏上等!-アタシのワケあり恋愛-
そして2人…
1.いらない優しさ
バタバタと廊下を走る。
もう、人の目なんか気にしなかった。
頭の中は、もうナオでいっぱいだった…。
勢いよく、校舎を駆け抜けていた時だった…。
目の前に見えた金色の頭。
……ショウ…。
アタシはショウの前で一旦止まると、お辞儀した。
「ありがとう…ショウ…。」
「秋穂……。」
あまり元気のないショウの声にアタシは頭をあげた。
その時見たショウの表情は、もう何かを決めているようだった。