先生、私また風邪を引いたみたいです!
二つの思い
私を見つめる目も
優しく抱き締める腕も
医者のくせに意外にも固くて丈夫な胸板も
男らしい低い声も
どんどん私を虜にする
どれぐらいの時間を一緒に居ただろう
それすら分からないくらい心地よい空間
ずっとこのままがいいな……なんて思ってしまう
「……好きだなぁ…」
思わず口に出てしまった
私を抱きしめる力を変えない
私の言葉は結城直也の胸板へと消えていった
聞こえてないみたいで良かった…