好きだから……
「すごい、寝ぐせ」とみどりがクスクスと笑って俺の髪をツンと引っ張った。
「そういえば……圭一から誘われたんだけど」
「はあ?」
美島が? いまさら、みどりを誘うってなんだよ。
「プール、行かないか?って」
「美島と?」
「違うちがう。要を誘って来いって。圭一は土屋さんと大牧さんと誘う言ってたよ」
チュッとみどりから軽いキスをされた。
不意打ちだ。
このタイミングでされたら、嫌だって言えなくなるだろ。
「たく。しょうがねえな」
「あと、要には河原も誘うように言っとけって」
「はああ!? なんで俺が」
「大牧さんのため、だって言ってた」
「ああ?」
「絶対嫌がるだろうから、短めのスカートで要に太ももを見せればオッケもらえるとも」
みどりはそう言って、俺の上に跨って、短いスカートの裾をあげて、太ももを見せつける。
「ふざけっ」と俺は、みどりから視線をそらし、「あいつの思惑通りになるかっての」と呟く。
「だめ?」
「今のこの状況は、おいしい。けど、裏で美島がちらつくのがむかつく。河原は誘っとくとあいつに伝えておけ。むかつくけどな!」
ほんとに、むかつく。
「ねえ、要。遅刻してもいいから」
「駄目だ! 遅刻して、家に連絡いってみろ。嫌な思いをするのは、みどりだぞ」
みどりの額をぐいっと押し返すと、俺は布団から出た。
……ったく。美島め。
変な知識を、みどりに植え付けてんじゃねえっての。
てか。あいつら、塾でなんつう話をしてんだよ。
「そういえば……圭一から誘われたんだけど」
「はあ?」
美島が? いまさら、みどりを誘うってなんだよ。
「プール、行かないか?って」
「美島と?」
「違うちがう。要を誘って来いって。圭一は土屋さんと大牧さんと誘う言ってたよ」
チュッとみどりから軽いキスをされた。
不意打ちだ。
このタイミングでされたら、嫌だって言えなくなるだろ。
「たく。しょうがねえな」
「あと、要には河原も誘うように言っとけって」
「はああ!? なんで俺が」
「大牧さんのため、だって言ってた」
「ああ?」
「絶対嫌がるだろうから、短めのスカートで要に太ももを見せればオッケもらえるとも」
みどりはそう言って、俺の上に跨って、短いスカートの裾をあげて、太ももを見せつける。
「ふざけっ」と俺は、みどりから視線をそらし、「あいつの思惑通りになるかっての」と呟く。
「だめ?」
「今のこの状況は、おいしい。けど、裏で美島がちらつくのがむかつく。河原は誘っとくとあいつに伝えておけ。むかつくけどな!」
ほんとに、むかつく。
「ねえ、要。遅刻してもいいから」
「駄目だ! 遅刻して、家に連絡いってみろ。嫌な思いをするのは、みどりだぞ」
みどりの額をぐいっと押し返すと、俺は布団から出た。
……ったく。美島め。
変な知識を、みどりに植え付けてんじゃねえっての。
てか。あいつら、塾でなんつう話をしてんだよ。