オレンジの唄

ネットワーク

胸焼けしそうな 新しい情報に
ぼくは ちょっとだけ むせ返る


日々 更新される言葉に
リアリティを感じることができない


蜘蛛の巣のように 張り巡らされた
ネットワークの見た目に
眩暈さえ覚えるのだけれども
スマートフォンを ただ ただ
握りしめつづける


どこかで 言葉のナイフが飛び交い
それを 見て見ぬ振りをする


ネットワークの
エントロピーは増大し続け


ぼくは ただ ただ
それを 介入せずに 見回るだけ


そして ぼくは
常にネットワークに 繋がっていく


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