オレンジの唄

ラベンダー

木漏れ日が そっとさして
風が突き抜ける


いくつもの季節を越えて
ラベンダーが香る日に
ぼくらは出会った


地面が真っ白になり
冷たい 冷たい 雪が降るころ
君は寂しがった


きっと きっと
二人が出会わなければ
悲しい想いをしなくて済んだのに


いつか いつか
楽しかった思い出として
懐かしむ日がくる その時まで
じっと心を閉じておくよ


いくつもの季節を越えて
今日もラベンダーが香っていく


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