スクリーン彼氏。
「はーーー今日も疲れたーー」


雪はため息をつきながら
更衣室の、椅子に座っていた。



「お疲れ!中、混んだもんね!」



「そう言うちーちゃんの方だって、今日もケーキ無くなっちゃって追加発注してたじゃん!」



2人で着替えながら
その日の出来事を話すのも日課だ。




「ちーちゃん知ってる?」



「何が?」



「ちーちゃんが入ってから、ケーキの売り上げ伸びてるらしいよ?」



「えっ??まさか!」



「本当だよ!この間、社長が来た時言ってたよ?」




うちの店は全部で5店舗あり
そのうちの本店に
近いところでやっているのが
私と雪が働くお店だ。
駅近ということもあり
お客様の来店率も多い。



「ちーちゃんが休みの日は、ケーキの追加発注はないらしいよ?」



雪から言われた一言は
嬉しくもあり何だか照れくさい。



「したら、ちーちゃん!また明日ね!」


「はーい!雪また明日ね!」



雪とわかれ、私は家へと向かった。
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