スクリーン彼氏。
「陽介くんは?」


「うーん。普通に同僚としか見えない」


雪は同期の営業マンの陽介の事を
話し出した。



「でもさ、2人は好きなアーティストが一緒でライブ一緒に行く中なんでしょ?」



確かに言われてみれば
好きな物も合っていれば
趣味も似てる。






「陽介は…」



と名前を呼んだ時、ドアのベルが
♪リン っとなった。




「俺がなんだって??」


すごいタイミングで
陽介がケーキを持って入ってきた。



「なんでもないっ!」



私はそう言うと陽介から
ケーキを受け取り
ガラスケースの中にしまう。




「はっ?気になるじゃんかよ!」



「陽介はいいの!!」



そう2人で軽い口論をしていると




「陽介くんは、彼女はいないの?」



雪が陽介に質問した。



「えっ??いないけど?」



「そっか…ちーちゃんのことどー思ってる?」



「有栖川?うーん。普通に同じSSSのファン友かな!」




雪は、陽介の回答に
少しがっかりしながら
ケーキカットに戻っていく。



「陽介もう他にケーキない?」


「今日は今のところこれだけ!したらな!」



そう言って陽介はさっていった。
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