好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
好きな気持ちが募って、どうしようも無い程愛しい。
だけどその愛しさは決して報われる事のない恋だから。
体の奥が悲鳴を上げてキリキリと胸を締め付ける。
苦しい、痛い、辛い。
だけどやっぱり、それでも想うのは“好き”
「…はぁ」
大きく深呼吸をして、呼吸を整える。
制服の袖で目尻を擦って涙を拭う。
泣いてるなんて、らしくない。
元気な羽華じゃない。
「里中のバカーッ!
無口で無表情のくせにっ!」
両手を空に向かって伸ばし、里中への愚痴を零す。
「たまに優しいとか反則なのっ!
いつも何考えてんのか分かんないしっ!」