好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️




好きな気持ちが募って、どうしようも無い程愛しい。


だけどその愛しさは決して報われる事のない恋だから。


体の奥が悲鳴を上げてキリキリと胸を締め付ける。


苦しい、痛い、辛い。


だけどやっぱり、それでも想うのは“好き”



「…はぁ」


大きく深呼吸をして、呼吸を整える。


制服の袖で目尻を擦って涙を拭う。


泣いてるなんて、らしくない。


元気な羽華じゃない。



「里中のバカーッ!
無口で無表情のくせにっ!」


両手を空に向かって伸ばし、里中への愚痴を零す。



「たまに優しいとか反則なのっ!

いつも何考えてんのか分かんないしっ!」




< 112 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop