好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
「行ったよ、ヨリ戻そうって言われた」
「そ、っか」
やっぱり、そうなんだ。
里中は星花さんと――
「だけど、戻って来ちゃった」
「え」
何で、どうして⁉︎
目をぱちくりさせるあたしの頬に、里中はそっと自分の手を当てた。
「たった今、別れたばかりの橋本の事が気になって。
別れるのが何でか嫌で」
“だから、戻って来たんだ、橋本の所に”
「っ、」
そんな、嘘でしょう?
里中があたしの方に――?
「で、橋本は俺の事好きなの、どうなの?」
そ、そんなの、
「好きに決まってんじゃん!」
あたしも自身の手を、里中の手へと伸ばす。
重なり合った二つの手から溢れる体温があたしの頬を暖かくさせた。