好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
好きになれない!
「橋本は見てて面白いけど恋愛対象にはならないよね。
悪いけど、好きにはなれないかな」
がーん…!
失笑された…!
あんぐりと口を開けるあたしに、里中は“じゃあ”と呟いて歩いて行ってしまった。
恋愛対象には、ならない。
好きに、なれない。
里中の言葉が頭の中を支配する。
そ、そんなのって無いよーっ!
――――――――――
――――――……
「えええええっ⁉︎
里中が彼女と別れたぁー⁉︎」
「しーっ、静かにしてよ!縡ちゃんっ!」
あたしは口元に人差し指を当てて“しーっ、しーっ”と縡ちゃんに声のトーンを下げる様に促す。
里中に“あんまり人に言うなよ”
と言われた手前、他の人に知られる訳にはいかない。
だけど、自分の恋について一頻り考えてみると
あたしにはやっぱり縡ちゃんと言う相談相手が必要な訳で。