好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
恥ずかしいっ、
赤く染まる頬。
里中はそんなあたしを不思議そうな顔で見ていた。
でも、知っててくれたんだね。
あたしが登校している時間。
そんな些細な事が胸を暖かくさせる。
「今日何かあったっけ?」
橋本日番でもないよね?、と首を傾げる里中。
「あ、特に何も無いんだけど…
たまには朝の空気を堪能したくて」
なんてごまかしてみる。
まさか
“里中の事を考えるとドキドキして
とてもじゃないけど家の中で大人しくしていられませんでしたー!”
とか言える訳無い。
でも苦し紛れの理由も里中には通用したみたいだ。
「橋本でも、そんな事思うんだ。
…意外」
里中は何かを考える様にして此方を見た。
「何?」
「今日、朝早く学校に来てみて、橋本は何か感じた?」